Products of Metrics for PM
プロジェクト管理支援システム Metrics for PM を構成する製品について解説しています。
MS Project 運用ガイド
MS Project は様々なプロジェクト管理スタイルに対応できるように豊富な機能を持っているが、それが運用を難しくしているというジレンマがある。また、スタンダード版で十分であるにもかかわらず、エンタープライズ版を導入してその導入や管理のオーバーヘッドに苦しむケースも多い。
弊社が提供するMS Project 運用ガイドは、納期を変更することは困難で、遅れにはリソース調整で対応するという日本的なプロジェクト管理スタイルに対応した使い方や、進捗分析を効果的にするタスクの属性の付け方、組織全体で複数プロジェクトを管理するスタンダード版の設定など、開発現場に合わせた運用方法を解説している。
MSP Metrics Add-in
MSP Metrics Add-in は本稿で述べたようなメトリクス分析を可能にするデータを出力する機能を MS Project に追加するアドインである。MS Project のメニューから実行でき、時間軸で分解したデータを出力する。Excel ファイルや CSV ファイルとして保存する。
左図は Metics Add-in を起動したときの出力形式を指定する画面である。出力するタスク種別や時間分解の単位、時間の換算レート、期間などを指定することができる。
同梱の分析用 Excel ファイルはこの出力ファイルを使って、進捗分析やリソース分析のための様々なグラフや表を表示できる Excel ファイルである。基本的にピボットを使って様々な表示を行うようにしており、カスタマイズすることも容易である。
Cloud-Based Metrics PM
機能の一部はすでにMetrics for PM
で紹介した通りである。MS Project から Metrics Add-in を使って出力したファイルをクラウドのデータベースに登録することにより、ウェブブラウザで様々な進捗分析やリソース分析のグラフや表を見ることができる。
いくつかの機能について動作を確認したい場合は次をご覧ください。
ダッシュボード
プロジェクト進捗
進捗履歴
リソースマ
アーンドバリュー
複数プロジェクトの進捗
クラウドサービスであるため、利用する人数、利用する期間だけの費用で使うことができる。また、グラフや表などは継続的に拡充していくため、常に最新の分析機能を利用することが可能である。
Cloud-Based Metrics PM はプロジェクト規模や MSP の利用形態のバラツキや変化に柔軟に対応できるのが特徴だが、システム導入にかかる費用の面でもメリットがある。右図は、MSP エンタープライズのシステム導入費用と、Cloud-Based Metrics PM を含む RDPi Metrics for PM のシステム導入費用を比較したグラフである(価格は以下の囲みを参照のこと)。ユーザ数を横軸にして、ユーザ規模により導入費用がどのように変わるのかを見ている。この試算ではユーザが 70 人までは Metrics for PM の方が費用的にもメリットがあるという結果になった。Metrics for PM は必要な時に必要な人数分だけの契約でよいので、実際には費用はさらに安くなると考える。
各社の状況によりパッケージの購入価格は違うと思うが、ここでは以下のように設定した。
MSP エンタープライズ システム費用の内訳
Project Server : 948,000 円
SharePoint Server : 948,000 円
SQA Server 2008 Standard : 1,070,000 円
MS Project Professional : 130,000 円(5人に1台とした)
PWA ライセンス : 21,200 円 x ユーザ数
Enterprise CAL : 33,300 円 x ユーザ数
Metrics for PM システム費用の内訳
MS Project Standard : 74,100 円 x ユーザ数
Metrics Add-in : 12,800 円(5人に1台とした)
Cloud-Based Metrics PM : 9.800 円(5人に1台で2年間の契約とした)